人間よりも早く異変を見つけられることはすごく価値があります

【和牛繁殖】須貝美穂 様/群馬県安中市

牧場情報

家族経営の和牛繁殖農家さんです。
母牛約55頭、販売用仔牛約20頭。
産まれた仔牛は個室でおよそ1か月齢まで飼い、哺乳ロボットへ移動。
120~130日齢ほどで前橋家畜市場へ出荷されます。
アットモーメントに限らず、畜産IT機器を積極的に活用なさっています。

 

 

@MOWMENT(アットモーメント)について

― 導入したきっかけは何ですか

須貝さん インスタグラムの広告を見たのがきっかけです。畜産用のICT機器は多々ありますが、仔牛専用というのが珍しく、興味を持ちました。

 

― どのように活用されていますか?

須貝さん 0日~1か月(個室)は小さな変化を見逃さないよう、哺乳量が落ちなくてもアラートと行動量グラフを頼りに早期治療、早めに診療を頼むようにしています。
1か月~哺乳ロボットに移動してからは個体管理がメインです。群れになると1頭ずつの観察がしづらいためです。アラートと哺乳量、牛の様子から、治療が必要かどうかを検討するようにしています。
アットモーメントで管理できていれば安心感が違いますし、
今までは見逃していた状態でも、アラートと活動量を目安にしてなるべく早く処置を行うように心がけています。

 

― 導入してから、どのような効果がありましたか?

須貝さん 重症化しないで復帰する牛が増えたので、アットモーメントによる早期発見のおかげです。診療を頼むタイミングが半日~1日早くなったことも大きいです。
一番良いのは、人間よりも早く不調を見つけてくれること。これはすごく価値がありますよね。そのあと、自分がどう行動するかが大事だと思います。

 

― 力強いお言葉ありがとうございます!今後、アットモーメントに期待することはありますか?

須貝さん アラートを頼りに、なるべく早く処置をして重症化せずに健康な日にちを増やすことです。病気になって、何回も治療した牛とそうでない牛では育ったあとが違うと思うので。
あとは、これから暑くなる季節に向けて熱中症に早く気付けると良いです。去年点滴した牛が何頭が出てしまったので、アットモーメントによって早期発見できるのではと期待しています。

 

最後に・・・

― また暑い季節にお話し聞かせてください!最後に、牧場の目標があればぜひ教えてください。

須貝さん 以前から、1年間平均して体重を乗せて大きい牛を出すというテーマがあります。
太らせるという意味ではなく、骨格を大きくして体重を乗せる。うちは4ヶ月で出荷なので、この時期は骨格がしっかりしていて、余分な肉がついていないスッキリとした牛が理想ですが、それだと高く売れません。健康な牛と高く売れる牛はイコールじゃないので、そこがとても難しい。ミルクやエサの量を工夫して、なるべく安定して健康な牛を育てていきたいです。

 

<取材先情報>

群馬県安中市
須貝美穂 様
和牛繁殖
母牛55頭 仔牛20頭

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