生まれた仔牛を元気に育てるために

【和牛繁殖/種畜場】株式会社牛の上別府代表取締役 上別府 美由紀 様 /鹿児島県鹿屋市

今回、導入を検討したきっかけはなんですか?

業界の大先輩として普段から交流のある平松畜産の平松社長からお勧めいただいたことです。以前お話しした際に平松社長はITを使った牛の育成管理に懐疑的な側面を持たれていました。その方からお薦め頂いたこともありアットモーメントというシステムに興味を持ったのがきっかけです。

導入の決め手となったのはどういった部分でしょうか?

ちょうど仔牛を増頭しているタイミングであった為、今後業務量が増えることがわかっていました。その際にアットモーメントを活用して業務内容の見直しや改善を行うにはちょうど良いタイミングであったということがあります。
そして、アットモーメントのスタッフの方や近い関係者の方が私たちの牧場に一緒に入ってくれる姿勢を見て、私たちと同じ目線や感情で牛たちと向き合っているという事が伝わり導入を決めました。
この人たちとなら一緒に仕事ができる。そう思ったことも大きいです。

実際に導入してどのように運用されていますか?

今までは、仔牛の体調管理を目視や経験で判断していたのですが、アットモーメント導入後は朝夕の検温の前にアットモーメントを確認し、活動量の低い仔牛を優先的に見れるようになりました。
また、リーダーのスタッフが全体を確認し、各担当スタッフと情報を共有しながら細やかな対応ができるようになりチームプレイが円滑になったと感じています。データに基づいて指示や行動を行うので仕事の目的が明確になりスタッフ全体が同じ方向を向きながら仕事ができています。

導入したことで何が変わりましたか?

導入してまだ日が浅いですが、重症の子(牛)はいなくなりました。
死亡の子も早産の子以外は今の所出ていないです。
私たちの牧場は繁殖牧場なので、仔牛が亡くなってしまうと経営的な損失がかなり大きいです。
そのため、共済の掛け金を比較的多くしているのですが、この状態が続けば掛け金を減らしていくことも可能だと思います。

経験や目視での判断も大事ですが、データと共にダブルでチェックすればより確実な健康管理ができると思っています。
活動量のデータが裏付けを出してくれるので命を扱う職業として精神的に楽にもなりました。
スタッフの方がたまに様子を見に来ていただけるのでそれも心強いです。

 

-取材先情報-

株式会社牛の上別府 様
鹿児島県鹿屋市
牛飼い女性をもっと増やしたいと女性が働きやすい牧場を目指し女性中心で運営している。
繁殖牛250頭 子牛200頭 育成牛70頭 種牛2頭 を飼育。(令和3年時点)

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